レストランの勘定書に余計なものが入っていることに気づくだろうか。インフレ対策として、メニューの価格を上げるのではなく、新たに手数料を追加しているのだ。最近では、「非現金調整」「燃料割増料金」「調理場への感謝」といった項目がレシートに登場するようになった。業界アナリストによると、こうした追加料金の波は主に、レストランがインフレ高進やひっ迫する労働市場の影響に対処しようとしてのことだという。加えて、マスターカードとビザは4月、大半の取引の手数料を引き上げた。店頭販売管理(POS)ソフトウエアを手掛けるライトスピードが同社プラットフォームを利用する米国の飲食店6000店を調査したところ、2021年4月から22年4月にかけて手数料収入は倍近くに増えた。同期間にサービス手数料を追加したレストランの数は36.4%増加した。