海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、今回紹介する記事は、「スペイン旅行の最新事情、ロマネスク建築と歴史の町ソリア」です。世界3大珍味のひとつ、トリュフの生産に力を入れているスペインのソリア県。先日開催された「国際トリュフ料理コンテスト」では世界中から多くのシェフが参加し、トリュフの魅力を引き出す料理を披露しました。初めてソリア県を訪れた筆者が県都ソリアで感じた町の魅力を紹介します。(スペイン・バレンシア特派員 田川 敬子/地球の歩き方編集部)
小さいながら魅力ある町ソリア
カスティーヤ・イ・レオン州の東端に位置するソリア県は、スペインに50ある県の中で一番人口が少なく、9万人弱。県都のソリアも人口4万人の小さな都市です。世界史で有名な紀元前2世紀にケルティベリア人が共和制ローマと戦ったヌマンシアの戦いは、このソリア県での出来事です。また、イベリア半島の主要河川のひとつであるドゥエロ川は、ソリア県にある山を水源として西へと流れ、ポルトガルのオポルトで大西洋に注いでいます。