投資家の一部はマネーで成功するために神に祈りをささげる。残る投資家には、米連邦準備制度理事会(FRB)がいる。過去10年余り与え続けてきたFRBは、一転して奪う存在になった。ジェローム・パウエルFRB議長が罰を与えようとしていることを金融市場が恐れるのも無理はない。13日、「何でもバブル」がはじけつつある明確な兆候が表れた。もっとも、真のバブルというよりは、緩和マネーと低インフレによる想定内の結果という方が正しい理解だろう。S&P500種指数はついに1月の高値から20%余り下落し、一般的な定義である「弱気相場」に突入した。ただ、5月の取引時間中には、すでに弱気相場入りの水準まで売られる場面があった。
FRBが崩壊させた「何でもバブル」
投資家が逃れることは難しいが、すべての投資が同じようにFRBの影響にさらされているわけではない
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