「資産運用して増やしながら、定期的に分配金を受け取りたい」
人にピッタリのポートフォリオとは?
このポートフォリオはスタンダード運用タイプと同様、「株式60%、債券40%」の割合ですが、分配利回りを重視して株式は「バンガード・米国高配当株式ETF」、債券は「バンガード・米国トータル債券市場ETF」を選んでいます。
2021年1月末を基準として、過去1年の分配金の累計額を1月末の価格で割って算出した分配利回りは、それぞれ3.19%、2.23%です。
この2本を組み合わせると、ポートフォリオ全体の分配利回りは約2.8%となります。信託報酬は0.05%と非常に低く抑えることができます。
まとまった資産を持っていて年金生活を送っている方など、「資産を運用して増やしながら定期的に分配金を受け取りたい」という場合は、このようなポートフォリオでETFを活用するのも一つの方法でしょう。
モーニングスター株式会社 代表取締役社長
1966年生まれ。1989年慶應義塾大学文学部卒。銀行、証券会社にて資産運用助言業務に従事した後、95年米国イリノイ大学経営学修士号取得(MBA)。同年、ソフトバンク株式会社財務部にて資金調達・資金運用全般、子会社の設立、および上場準備を担当。98年モーニングスター株式会社設立に参画し、2004年より現職。第三者投信評価機関の代表として、常に中立的・客観的な投資情報の提供を行い、個人投資家の的確な資産形成に努める。
主な著書に、『改訂新版 ETFはこの7本を買いなさい』『全面改訂 投資信託選びでいちばん知りたいこと』『つみたてNISAはこの7本を買いなさい』『一生モノのファイナンス入門』(以上、ダイヤモンド社)、『iDeCoで自分年金をつくる』(祥伝社新書)、『お金の未来年表』(SB新書)などがある。