書店で一番売れているETF本の最新版『改訂新版 ETFはこの7本を買いなさい』（朝倉智也著）が、2月16日に発売。投資先進国米国で、ほぼ毎年のように2桁成長を続けている注目の金融商品ETF（上場投資信託）。現在の純資産残高は約683兆円。一方、日本のETFの市場規模は2021年4月末で約60兆円。しかし、日本でもETFを投資の選択肢に入れる人が着実に増えている。特に注目度が高まっているのが海外ETFだ。（1）低コスト、（2）機動的な取引ができる、（3）分配金を受け取りながら運用できる、（4）究極の分散投資ができる、など多くのメリットがあるETF。本連載では、長期投資やETFに興味がある人に向けて、そもそもETFとは何か、その賢い選び方・買い方、資産運用としてのETFとの付き合い方などについて、同書から一部を抜粋して公開する。
Photo: Adobe Stock
スタンダード運用タイプのポートフォリオをつくった場合、
全体のコストはどれくらいになるか？
次に【下図表】をご覧ください。
前回のスタンダード運用タイプのポートフォリオを厳選7本のETFを組み合わせて作った場合、ポートフォリオ全体のコストがどれくらいになるか、加重平均して信託報酬を計算してみました。
すると、一つめのポートフォリオ（A）は0・088％、2つめのポートフォリオ（B）は0・074％という非常に低いコストで運用可能なことがわかります。
また、仮に過去15年間、このスタンダードのポートフォリオ（株式6割、債券4割）で運用していた場合のリターンは、年率5・70％となっています。
リスクは年率14・45％ですから、比較的リスクを抑えられているといえるでしょう。
