米連邦準備制度理事会(FRB)は23日、米大手銀行を対象とする年に一度のストレステスト(健全性審査)を行った結果、全銀行が基準を満たしたと発表した。各行は深刻なリセッション(景気後退)に入った場合でも、一般世帯や企業への貸し付けを続けられるとしている。今年のストレステストは失業率の大幅な上昇や株価急落によるリセッション入りを想定し、大手銀行が十分な自己資本の水準を維持できるか検証。最悪のシナリオの場合、検査対象の銀行は合わせて6000億ドル(約81兆円)以上の損失を被るものの、最低自己資本要件を上回ったという。FRBは今回想定された最悪のシナリオ下で銀行の自己資本比率は9.7%まで下がるものの、これは最低自己資本要件の倍を上回る水準だとしている。
FRBストレステスト「大手行、深刻な景気後退下でも融資継続可能」
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