店内飲食型の外食チェーンは、客足が遠のくのを避けつつ、メニュー価格を引き上げる方法を模索している。インフレ高進と消費者心理悪化の間でバランスを図ることを目指すと業界幹部らは話す。「オリーブ・ガーデン」などを運営する米外食チェーン大手ダーデン・レストランツは、値上げペースを食品価格全体の上昇率よりも抑えることで、今年も引き続き客の来店を促したいと話す。レッド・ロビン・グルメバーガーは今週、景気後退入りする可能性を視野に、お得なメニューを追加する準備を進めていると述べた。BJ’sレストランツは、インフレ対策として昼食のスペシャルメニューを充実させると幹部が語った。飲食店分析会社ブラックボックス・インテリジェンスによると、手頃な価格で飲食できるカジュアルダイニングレストランの来店客数は、6月12日までの3カ月間に前年同期比約3%減少し、外食業界で最も業績の振るわない一角の1つとなった。カジュアル飲食店の売上高は同じ期間に4.4%増加したが、この伸びは値上げが大きく寄与したとブラックボックスは指摘する。
外食控える米消費者、手頃な飲食店も値上げ
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