――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  2021年2月、ラリー・サマーズ元米財務長官が唱えた見解は正しく、筆者は間違っていた。サマーズ氏は、ジョー・バイデン米大統領の景気刺策について、巨額で相当なインフレ高進を招くと警鐘を鳴らしていた。筆者は米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレを回避するために必要なら迷わず利上げに踏み切ると考え、そこまで懸念していなかった。筆者のFRBへの信頼は見当違いで、昨年6月までその誤りに気付かなかった。FRBが行動したのは、それからさらに9カ月後のことだ。