上海市は新型コロナウイルス流行による何カ月にも及んだロックダウン(都市封鎖)から脱却しつつある。だが中国にある多くの企業は、今後再び封鎖措置が導入されるのではないかとの懸念から、通常営業にはまだ戻れていない。中国の習近平国家主席は厳格な規制でコロナ感染を封じ込める方針を再確認しており、エコノミストや企業幹部らは、最近の一連のコロナ対策が将来の意思決定や消費活動をまひさせるだろうと語った。上海ディズニーランドは3月21日に閉鎖された。市当局が、当時急速に拡大していた感染を封じ込めようとしたためだ。上海市の封鎖が6月1日から一部解除された後も、営業は再開されていない。関係者によると、まだ再開されていないのは、来園客が1人でも感染すれば、破壊的な影響を伴う閉鎖につながる恐れがあると一部の幹部が懸念していることも一因だという。上海ディズニーランドは昨年10月、来園客の1人にコロナの陽性反応が出たことを受けて営業を停止し、3万人が敷地内に留め置かれた。