新型コロナウイルスに関する米食品医薬品局(FDA)の委員会で、次世代ワクチンに対する今後の方針が議論される。秋には追加接種を呼びかける予定だ。だが、接種の費用に関してはまた別の問題だ。米連邦議会では、これまでのところ、ワクチン接種への追加財政支援は承認されていない。これは米国民にとっては悪いニュースだが、ワクチンメーカーにとっては全く悪いことではない。メーカーは民間市場でより高い値段をつけるだけだろう。コロナ対策調整官のアシシュ・ジャー氏によれば、政府はワクチン供給を最も弱い立場にある国民に制限する準備をしているという。ワクチンメーカーとして初めて、新型コロナ変異株「オミクロン」に対応している改良版ワクチンに関するデータを発表した米モデルナにとって、これはコロナ禍の新局面を告げる可能性がある。