――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  空飛ぶ電動タクシーの夢は、常にバッテリーの現実に悩まされてきた。実現の難しい壮大なプロジェクトに投じる資金は枯渇しており、投資家は未来の技術よりも現在の技術に目を向けた方が賢明かもしれない。  電動垂直離着陸機(eVTOL)を手掛ける英スタートアップ企業バーティカル・エアロスペースは、同社のモデル「VX4」向けのバッテリーを台湾の電池メーカー、モリセルから調達する。これは今まで報じられていなかった動きだ。モリセルは既に、バーティカルが使用するリチウムイオン電池の試作品を製造している。