ソフトバンクグループ(SBG)の巨大なベンチャー投資部門を率いるラジーブ・ミスラ氏(60)が一部の職務から退き、社外の新しい投資事業を統括することになった。SBGの社内文書で明らかになった。ミスラ氏は2014年にSBGに加わり、同社を世界最大かつ最も物議を醸すテクノロジー投資主体に変身させる役割を担った。SBGのハイテク投資ファンドは10兆円という他に類のない規模を抱え、ほぼ1社でシリコンバレーをはじめとするハイテク業界のバリュエーションを押し上げたが、投資判断のまずさからパフォーマンスが低迷していた。SBGの孫正義会長兼社長が署名した文書によると、ミスラ氏は引き続き「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」を統括するが、「SVF2」の責任者からは退く。SVF2を担当するグループの副会長にはとどまる。
ソフトバンクG、ミスラ氏が一部の職務から退く
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