「毎日を気分良く過ごしたい」「他人に振り回されるのをやめたい」「自己肯定感を高めたい」……そんなあなたにおすすめなのが、日韓累計40万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)だ。本記事では、ライターの小川晶子氏に、「相手を気遣うふるまい」についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

【メールの返信】「あっさり即レス」と「丁寧だけどゆっくり返信」、周りに信頼されるのはどっち?Photo: Adobe Stock

■返信が遅くなることの反省

 先日ライター仲間たちと飲みながら「いい編集者ってどんな人?」という話題になったとき「すぐに返信をくれる人!」と盛り上がった。

 私は比較的相手からの返信が早い・遅いは気にならないのだが、それは自分自身がそうであるからだと思う。私はぶっちゃけ返信が早いほうではない

 その飲み会でも、「大事な返信ほど時間がかかってしまう」という話が出て、そうそうと頷いた。

 ちゃんと考えて、相手の気分を害さないような返信、できれば気分を良くするような返信にしないと……そう思うとなかなか書けない。いったん後回しにしてしまう。

 ところが、時間をかけたからといって良い返信になるかといえばそうでもない。時間がかかった分、余計に書きにくくなることさえある。だったら、あっさりしていても即レスのほうが良かったと反省する。

■即レスは気分を良くする

 即レスは、相手にとっても自分にとっても、気分を良くするための良い習慣なのだろう。

 相手にとってみれば、「返信来たかな」「まだかな」「こちらのメールはちゃんと届いているかな」「何か悩ませちゃっているのかな」などと、ちょこちょこ考えなくてすむ。

 自分にとってみれば、「返信しなきゃ」という引っかかりを長くとどめておくほど気持ちが重たくなっていくのに対し、即レスならすっきりする

■いい人とは、相手のことを考えられる人

『人生は気分が10割』の中に「『即レス』を習慣にする」という項目がある。

 人付き合いにおける「いい人」っていうのは、特別に優れた人のことじゃない。
 ゴージャスなイベントを開催してくれる人でもない。ただ、相手のことを考えられる人のことだ。
『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.196)

 そのとおりだと思う。

 冒頭の「いい編集者とは?」の答えが「すぐに返信をくれる」というのは、そういうことだろう。ゴージャスな条件を提示してくれるとか絶対にベストセラーにしてくれるとかそんなことが最初に出てくるわけじゃないのだ。

 著者のキム・ダスル氏もこう言っている。

 ちょっとした気配りをするだけで十分だ。
 行動を制限しているのではなく、行動するときには相手に配慮しようという意味だ。
 優先順位がほかのことよりも先なのが、何よりも尊重しているという証拠だから。
『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.197)

 自分と相手の気分を良く保つために、即レスは簡単に実践できることの一つ

 考える必要のあるものは「いついつまでにお返事します」といったん返せば良いのだし、一言でもいいから相手を気遣う言葉を送れば良いのだ。

 早速実践していこうと思う。

(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)

小川晶子(おがわ・あきこ)
大学卒業後、商社勤務を経てライター、コピーライターとして独立。企業の広告制作に携わる傍ら、多くのビジネス書・自己啓発書等、実用書制作に携わる。自著に『文章上達トレーニング45』(同文館出版)、『オタク偉人伝』(アスコム)、『超こども言いかえ図鑑』(川上徹也氏との共著、Gakken)、『SAPIX流 中学受験で伸びる子の自宅学習法』(サンマーク出版)がある。