【実践・販促テクニック】お客様に喜ばれながら売上も上がる【Win-Win販促】のススメ！立体駐車場の事例

小さな会社や個人商店が今すぐ売上をあげようと思った時、どの販促ツールから作ればいいのか？『「A4」1枚チラシで今すぐ売上をあげるすごい方法　「マンダラ広告作成法」で売れるコピー・広告が1時間でつくれる!』（ダイヤモンド社刊）では、販促コンサルタントの岡本達彦氏が、今すぐ売上をあげるために必要な「A4」1枚チラシを誰でもつくれる「マンダラ広告作成法」という新しい販促手法を公開。小さな会社が、今すぐ売上をあげられるすごい方法がわかると好評だ。本連載では、同書より一部抜粋、加筆して特別に公開します。

その商品・サービスの隠れた良さをアピールする

　小さなお店や会社は人・物・金が限られているので、ただ販促を行うのではなく【Win-Win販促】をおススメしています。

【Win-Win販促】とは、何か？ それは、売る方も買う方も、共に喜ぶ販促のことです。

　販促（販売促進）を辞書などで調べると「キャンペーン等の施策を打ち出し、顧客が買うきっかけをつくり、購入意欲を促進させる事」というような説明が書いてあります。

　そのため、販促は人・物・金に余裕がある大企業がやるもので、小さなお店や会社は出来ないイメージがあります。

　しかし、販促は大企業よりも小さなお店・会社こそやるべき事だと思っています。なぜなら上手く行えば、少ないお金、少ない時間、少ない人数で売上を上げることが出来るからです。

　どういうことか？ 実際にあった事例で説明しましょう。

「あなたの愛車を、雨・盗難から守ります」

　ある立体駐車場の話です。立体駐車場の看板に、次のような事が書いてありました。

「月極募集！ あなたの愛車を、雨・盗難から守ります」

　通常、立体駐車場は入出庫に時間がかかるので嫌がれます。

　しかしこう書いてあることで、高級な車などに乗っている人は「そうか！ 立体駐車場なら雨で汚れないし、盗難にあう事もないんだ。入出庫に時間がかかるのはイヤだから立体駐車場はやめようと思ったけど、多少入出庫に時間がかかっても立体駐車場のほうがいいかも？」と思って契約してくれるかもしれません。

　逆にこの文章がなければ、雨に濡れない、盗難にあわないという良さに気付いてもらえないので、立体駐車場は入出庫に時間がかかるのでやめておこうという人だけとなり、契約者は増えないでしょう。

　つまりこの文章を書いておく事で、雨に濡れない、盗難にあわないという立体駐車場の隠れた良さを求めている人は喜んで契約してくれるし、立体駐車場側も月極契約が増えてWin-Winとなるのです。

　しかも、やった事と言えば立体駐車場の看板に「月極募集！ あなたの愛車を、雨・盗難から守ります」と書いただけです。

　看板に文章を書いただけなので、費用はいくらもかかっていないでしょう。

　また一度書いてしまえば、人件費がかからないまま、営業マンのように告知し続けてくれます。

　これがまさに人・物・金に余裕のない小さなお店・会社こそやるべき、お客様に喜ばれながら売上が上がる【Win-Win販促】なのです。

　これはほんの一例ですが、こういった【Win-Win販促】のアイデアは、いくらでも出てくると思います。この事例から学べる事は、「その商品・サービスを使う事でお客様は、どんな良い事（状態）になるか？」と考える事です。

　もし、どうしても出てこないのであれば「マンダラ広告作成法」の③番目に考える「商品を使う事でお客様は、どんな良い事（状態）になるか？」の中に書かれている8つのキーワードを参考に考えてみてください。

　そして、その人に伝わるように看板等でアピールしてみてください。そうすれば自然とお客様に喜ばれながら売上が上がる【Win-Win販促】になるでしょう。