【実践・販促テクニック】お客様に喜ばれながら売上が上がる【Win-Win販促】のススメ！電気店の事例

小さな会社や個人商店が今すぐ売上をあげようと思った時、どの販促ツールから作ればいいのか？『「A4」1枚チラシで今すぐ売上をあげるすごい方法　「マンダラ広告作成法」で売れるコピー・広告が1時間でつくれる!』（ダイヤモンド社刊）では、販促コンサルタントの岡本達彦氏が、今すぐ売上をあげるために必要な「A4」1枚チラシを誰でもつくれる「マンダラ広告作成法」という新しい販促手法を公開。小さな会社が、今すぐ売上をあげられるすごい方法がわかると好評だ。本連載では、同書より一部抜粋、加筆して特別に公開します。

「ただいま実演中！ 氷の解け具合をお確かめください！」

　小さなお店や会社は、人・物・金という経営資源が限られています。そのために、私がおススメしているのが【Win-Win販促】です。

　繰り返し説明していますが、【Win-Win販促】とは、売る方も買う方も共に喜べる販促のことです。

　販促（販売促進）を辞書で調べると「キャンペーン等の施策を打ち出し、顧客が買うきっかけをつくり、購入意欲を促進させる事」というような説明が書いてあります。

　そのため、販促とは経営資源に余裕のある大企業がやるもので、小さなお店や会社では出来ないというイメージがあるかもしれません。

　しかし、販促は大企業よりも小さなお店・会社こそがやるべきなのです。

　なぜなら上手くやることができれば、「少ないお金、少ない時間、少ない人数」で売上を上げることが出来るからです。どういうことでしょうか？

　実際にあった事例で説明しましょう。ある電気店の話です。

　保冷マグカップが販売している所に「ただいま実演中！ 氷の解け具合をお確かめください！ マグカップの中の氷は本日15時00分ごろ入れました」というPOPとともに、実際に氷を入れたマグカップが置いてあり、どのぐらい氷が溶けたかわかるようにしてありました。

　この様に実物が置いてあると「なるほど。このぐらい氷が長持ちしてくれるんだ。それなら買ってもいいかも」と思うでしょう。

「どうしたら言っている事を信用してもらえるだろう？」
と考える

　逆にこういった実物がなければ、「氷が溶けにくいマグカップ」と書いてあっても、どれぐらい氷が溶けないのかわからないので、買ってくれないかもしれません。

　つまりこの実物を見せることで、お客様も納得して買うし、お店も売上が上がってWin-Winとなるのです。

　しかも、やった事は保冷マグカップが販売している所に「ただいま実演中！ 氷の解け具合をお確かめください！ マグカップの中の氷は本日15時00分ごろ入れました」というPOPを貼って、氷を入れた実物を置くだけです。

　POPを作る時間、POPを貼る時間、氷を入れた実物を置く。費用はいくらもかかっていないでしょう。

　また一度作ってしまえば、人件費がかからないまま、店員のように告知し続けてくれます。

　これがまさに人・物・金に余裕のない小さなお店・会社こそやるべき、お客様に喜ばれながら売上が上がる【Win-Win販促】なのです。

　こういった【Win-Win販促】のアイデアは、考えればいくらでも出てくるでしょう。

　この事例から学べる事は、「どうしたら言っている事、伝えている事を信用してもらえるだろう？」と考える事です。

　もし、どうしても出てこないのであれば「マンダラ広告作成法」の④番目に考える「信用できる証拠・語れる資格は？」の中に書かれている8つのキーワードを参考に考えてみてください。

　それを、他の人にも伝わるようにPOP等でアピールすれば、自然とお客様に喜ばれながら売上も上がる【Win-Win販促】になります。