7月14日に開幕したゴルフの全英オープン選手権。日本人では松山選手を含めて6人の選手が出場しますね。メジャー大会後、優勝した選手が使っているクラブなどがよく売れるようになりますが、じつは道具にも自分に合うかどうかが分かれるそうです。そこで今回は2021年開催の東京オリンピックで女子ソフトボールの日本代表トレーナーとして活躍された体のスペシャリスト・鴻江寿治さんの著書『うで体ゴルフ・あし体ゴルフ』から、それぞれの得意とする体の動かし方=「体のクセ」から導かれた、自分に適した道具の選び方について抜粋紹介します。
トップアスリートほど上手に使う
“体のクセ”とは
まずは「うで体・あし体」というのは何かをご説明したいと思います。
まず、私はスポーツトレーナーとして様々なスポーツ選手たちとパートナーシップを結んで、一歩一歩パフォーマンスがよくなるように、体の使い方を一緒に追究していました。「うで体・あし体」というのはその選手たちと一緒にパフォーマンスを追求しているさなかに生まれたスポーツに特化した理論です。
基本的な人の体の構造として、成人であれば約200個もの骨があり、それが並んで骨格をなしています。そんなたくさんの骨からなっていますから、日々生活しているだけでも骨格にはねじれが生じるということはご想像いただけるでしょう。