ジョー・バイデン大統領はアラブ諸国の指導者と会談するため、中東歴訪を開始した。その中には、かつて大統領が孤立させると誓ったサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子も含まれる。米国内の左派は大統領が「のけ者」だった皇太子と会うことを嘆いているが、現実の政治はそれを必要としている。石油のみならず地域の安全保障上の観点から、米国はサウジとの関係を改善する必要がある。  今のところ、中東への旅はうまくいっているようだ。イスラエルでバイデン氏は、オバマ政権を特徴づけたような同国への敵対心をほとんど示さなかった。