鉄鋼の生産量で世界最大の中国が、原料となる鉄鉱石などの輸入を一括して管理する国有企業を新設することが明らかになった。中国は西側諸国との対立が深まる中で経済成長に必要な資源の管理強化に取り組んでおり、今回もその一環となる。事情に詳しい関係者によると、新会社を率いるのは、中国のアルミニウム大手、中国アルミ(チャルコ)の会長を退く姚林氏(56)。中国の経済メディア財新は14日、姚氏はチャルコの会長を就任から3年で退くと報じた。同氏はキャリアの大半を中国2位の鉄鋼大手、鞍山鋼鉄集団で過ごした。中国の指導部は世界の資源大手への依存度が高いことに不満を抱いており、製鉄に使われる原料の購入を単一の国有企業が統括することで、世界における商品(コモディティー)価格への影響力を高めることができると考えている。
中国、鉄鉱石の輸入管理強化目指す 国有企業新設へ
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