午後のワイドショー「ゴゴスマ」(TBS系)を、東海ローカルから全国の人気番組へと躍進させた立役者である同番組MCの石井亮次アナウンサー。威圧感ゼロなのに場の空気をしっかりつかみ、共演者からも視聴者からも信頼と好感度を寄せられるその神トーク術が、今、話題となっている。本連載では、「話し方の極意」を初めて明かした著書『ゴゴスマ石井のなぜか得する話し方』から、コミュ下手でもすぐに使える会話の心構えとテクニックをお伝えする。

「ズボンのチャック開いてるよ」<br />と指摘された時、<br />とっさに、何ていう?Photo: Adobe Stock

恥ずかしい失敗は「かわいげ」を見せる絶好の機会

「しまった!」という恥ずかしい失敗、一度くらいは誰にでも経験がありますよね。

 恥ずかしい時は、ごまかさないのが大事。堂々と、笑われてしまいましょう。

 ある意味、笑ってもらえる「おいしい」機会でもあります。

 恥ずかしがって、もじもじしているより、自分からカミングアウトして笑いに転換するくらいが、気持ちいい。男性でよくあるのはズボンのチャックの閉め忘れです。

「チャック開いてるよ」って言われたら、

「ごめんごめん、心もオープン、チャックもオープン。チャック・アケルソンです」

 とか言ってネタにする。

 ずっと、知らずに使っていた単語の読み間違いを

「“ごうお”とちがうよ、号泣(ごうきゅう)だよ」って指摘されたら、

「え、そうなん? めっちゃ恥ずかしくて“ごうお”したい気分や」

 とボケてみる。たいていのことは笑いが解決してくれます。

*本記事は、「ゴゴスマ石井の なぜか得する話し方」から抜粋・編集したものです。