マイクロソフトPhoto:SOPA Images/gettyimages

――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 米マイクロソフトは、好調のまま最高の年度を終えたわけではない。だが、現在の環境では、投資家は業績見通しにかなり満足しているようだ。

 26日遅くに発表されたマイクロソフトの4-6月期(第4四半期)決算は、同社の粘り強さを示すとともに、世界中の企業を圧迫している広範な経済的影響にはマイクロソフトも無縁ではないことを明らかにした。ドル高の影響を受け、同社は6月に業績予想を下方修正したが、売上高と営業利益はいずれも市場予想をわずかに下回った。ファクトセットによると、マイクロソフトの業績を左右するクラウド部門も、少なくとも5年ぶりに小幅ながら予想を下回った。それでも、売上高は18%増(2008年以来最高)、営業利益率は前年に続き42%という20年ぶり高水準を維持して、マイクロソフトは2022年6月期を終了した。