米アップルが28日発表した4-6月期(第3四半期)決算は減益となった。サプライチェーン(供給網)の目詰まりや、新型コロナウイルス対策で実施された中国のロックダウン(都市封鎖)などが響いた。ただ、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の売り上げは増加が続いた。純利益は前年同期比10.6%減の194億ドルで、2020年7-9月期以来の大幅な落ち込みとなった。1株利益は1.30ドルから1.20ドルへと減少したが、ファクトセットがまとめたアナリスト予想の1.16ドルを上回った。売上高は1.87%増の約830億ドルとなり、4-6月期として過去最高を更新した。アナリスト予想は1.7%増だった。iPhoneの売上高は2.8%増加した。アナリストは2.5%の減少を予想していた。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は「われわれのデータでは、iPhoneの売り上げにマクロ経済的な影響があるとの明らかな証拠はない」と述べた。