米国の国内総生産(GDP)が再びマイナス成長となった。だが、米経済がリセッション(景気後退)入りしたと解釈しなくても、状況が良くないと考えることはできる。米商務省が28日発表した4-6月期(第2四半期)GDPは年率0.9%減少した。1.6%減のマイナス成長となった1-3月期と同じく、見た目ほどひどくないのは確かだ。企業は在庫積み増しペースを再び落とし(これはより少ない生産量で需要を満たすことができることを示す)、GDPの伸びを2ポイント下押しした。貿易赤字の縮小は逆にGDPの押し上げに寄与したが、在庫による落ち込みを相殺できなかった。個人消費も伸びているが、以前からはペースが落ちている。企業の設備投資は微減となり、住宅市場の冷え込みが住宅投資の減少を招いた。基調的な需要を示す民間最終消費は、年率3%増となった1-3月期から変わらずだった。
景気後退なしでも投資家は憂うつになれる
米国のリセッションは恐らくまだ始まっていないが、悪いニュースは今後も続くだろう
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