賞金1740億円の米宝くじ大当たりと景気の関係Photo:Anadolu Agency/gettyimages

 宝くじの売り上げ増には2つの要素が作用する傾向がある。巨額の賞金と景気悪化だ。先週にはこの要素が2つとも作用したようだ。

 米商務省は7月28日、第2四半期の実質国内総生産(GDP)が年率換算で前期比0.9%減になったと発表した。GDPは、広範なモノとサービスの生産水準を示す指標だ。GDP伸び率がマイナスになったのは2四半期連続であり、リセッション(景気後退)の一般的定義に当てはまる。

 7月29日には、米国の宝くじ「メガミリオンズ」で、史上2番目の額となる13億ドル(約1740億円)の当たりくじが出た。同宝くじの関係者によれば、この桁外れの賞金に引き付けられて、全米のメガミリオンズ販売額は7億0360万ドルに達した。繰り越しによって賞金額がここまで膨れ上がった今回の宝くじの当初の賞金額は2000万ドル。その賞金額で4月19日に売り出された際の販売額は1580万ドルだった。