小さな会社や個人商店が今すぐ売上をあげようと思った時、どの販促ツールから作ればいいのか?『「A4」1枚チラシで今すぐ売上をあげるすごい方法 「マンダラ広告作成法」で売れるコピー・広告が1時間でつくれる!』(ダイヤモンド社刊)では、販促コンサルタントの岡本達彦氏が、今すぐ売上をあげるために必要な「A4」1枚チラシを誰でもつくれる「マンダラ広告作成法」という新しい販促手法を公開。小さな会社が、今すぐ売上をあげられるすごい方法がわかると好評だ。本連載では、同書より一部抜粋、加筆して特別に公開します。
弱みばかりで強みがないのですが、どうしたらいいでしょうか?
いろいろ手を尽くしているのに効果が出ない方に、おススメしている方法が、「一旦逆のことをやってみる」というものです。
なぜなら、色々と手を尽くしているのに効果が出ないという事は、大抵の場合は、その手の尽くし方が間違っているからです。
「押してもダメなら引いてみる」という言葉を、ご存じでしょうか?
「押してもダメなら引いてみる」とは、いくら押しても開かないドアを試しに引いてみると開く事があるという意味です。
このように色々手を尽くしているのに効果が出ない時は、逆の事を試してみると意外と突破口が開ける事が多いものです。
では、逆の事とはどういうことか? 今回は、弱みの例で説明しましょう。
販促コンサルティングの相談でよくある悩みが、
「うちの商品・サービスは弱みばかりで強みがないのですが、どうしたらいいでしょうか?」
というものです。
よくよく聞いてみると、確かに他よりも劣っている事が多く、なかなか強みが見つからないという事は少なくないです。
見方を変えることで、弱みを活かすことはできる
そういった時は、弱みを活かすしかありません。
弱みは強みにならなくても、見方を変えることで活かすことはできます。弱みを活かした事例は様々ありますが、有名な例でいえば3M社のポストイット(付箋)でしょう。
ポストイット(付箋)は3M社が商品化しましたが、この商品は接着剤の失敗作から生まれたと言われています。
強力な接着力の接着剤を作らなければいけないところ、研究員が簡単に剥がれる接着剤を作ってしまったのです。
普通に考えると簡単にはがれる接着剤は弱みになるのですが、あるスタッフがこの弱みを活かして「しおり」として使えるのではないかと考えたのです。
この発想の転換によってポストイット(付箋)は大ヒット商品として、3M社に莫大な売上と利益をもたらしました。
このように、弱みを活かす事で売上を増やす事が出来ます。
「商品を使うとお客様は、どんな良い事(状態)になる?」
と考えてみる
では、どうしたら弱みを活かす発想ができるのか?
それはマンダラ広告作成法の3番目に考える「商品を使う事によってお客様はどんな良い事(状態)になる?」と考えてみるのです。
先ほどのポストイット(付箋)ならば、「簡単に剥がれる接着剤を使う事によってお客様はどんな良い事(状態)になる?」と考えるという事です。
このように考えてみれば「しおり代わりに使える」というアイデアが出てくるでしょう。
もしこの質問をしても良いアイデアが出てこなければ「マンダラ広告作成法」シートに書かれている8つの参考キーワードを参考にするとアイデアが出やすくなるでしょう。
株式会社アカウント・プラニング代表取締役
販促コンサルタント
広告制作会社時代に100億円を超える販促展開を見て培った成功体験をベースに、難しいマーケティングや心理学を勉強しなくてもアンケートから売れる広告を作る広告作成手法を日本で初めて体系化する。業界を問わず、お金をかけないで簡単にでき、即効性もあることから、全国の公的機関、経済団体、フランチャイズ本部からセミナー依頼が急増し、社内に仕組みとして取り入れたいという会社からのコンサルティング依頼は後を絶たない。著書にアマゾン上陸15年「売れたビジネス書50冊」にランクインし、販促書籍のベストセラーとなった『「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法 チラシ・DM・ホームページがスゴ腕営業マンに変わる! 』(ダイヤモンド社)などがある。