小さな会社や個人商店が今すぐ売上をあげようと思った時、どの販促ツールから作ればいいのか?『「A4」1枚チラシで今すぐ売上をあげるすごい方法 「マンダラ広告作成法」で売れるコピー・広告が1時間でつくれる!』(ダイヤモンド社刊)では、販促コンサルタントの岡本達彦氏が、今すぐ売上をあげるために必要な「A4」1枚チラシを誰でもつくれる「マンダラ広告作成法」という新しい販促手法を公開。小さな会社が、今すぐ売上をあげられるすごい方法がわかると好評だ。本連載では、同書より一部抜粋、加筆して特別に公開します。
売れない販促に多いパターンとは?
いろいろ手を尽くしているのに販促の効果が出ない方に、おススメしているのが、「一旦逆のことをやってみる」というものです。
なぜなら、色々手を尽くしているのに効果が出ないという事は、大抵その手の尽くし方が間違っているからです。
「押してもダメなら引いてみる」という言葉を実践してみるのです。
「押してもダメなら引いてみる」とは、いくら押しても開かないドアを試しに引いてみると開く事があるという意味ですが、このように、色々手を尽くしているのに効果が出ない時は逆の事を試してみると意外と突破口が開ける事が多いのです。
逆の事とはどういうことか? 広告で伝える順番の例で説明しましょう。
販促コンサルティングの際、売れない広告で多いのが、
「商品のスペックから説明している」
というものがあります。
「商品スペックからの説明」は、なぜ効果がないのか?
商品のスペックから説明しているというのは、
「(商品名)が発売されました。スペックは…となっており、そのため…という良い事になります。ですから…という方におススメです」
とスペックから説明し、その後どんな良い事があるかを説明し、最後にこんな方におススメと説明する順番で説明する事です。
この様な説明の仕方は、有名な商品には効果的です。
なぜなら有名な商品の場合、商品に興味を持っている人が多いので、商品名やスペック等を説明してからどんな良い事があるかを説明しても最後まで読んでもらえるからです。
しかし有名ではない商品の場合、商品そのものに興味がないので商品名やスペック等から説明されても興味が湧きません。
その結果、最後まで読んでもらえず、どれだけ良い商品でも、どれだけ良い事が書いてあっても反響がとれないのです。
販促の「対象となる人」から説明する
では、どうしたらいいのでしょうか? 逆の「対象となる人」の方から説明していくのです。
文章にすると「…でお悩みの方へ!…になれる(商品名)が発売。なぜそんな良い事になるかと言うと…」
となります。
この様に、先に対象となる人と、購入後のベネフィットやメリットを伝えることによって、商品を知らなかった人にも「私の事?」「そんな良い事になる商品があるの?」と興味を持ってもらうことができ反響が出やすくなります。
もし広告の反響がなかなか出ないのであれば、一度広告で伝える順番を逆にしてみてください。商品の良さが早く伝わることによって、反響が取れるようになるでしょう。
仮に、順番を変えてみても反響が出ない場合、打ち出すポイントが間違っている可能性があります。
そんな時は「マンダラ広告作成法」を参考に打ち出すポイントを再チェックしてみてください。
株式会社アカウント・プラニング代表取締役
販促コンサルタント
広告制作会社時代に100億円を超える販促展開を見て培った成功体験をベースに、難しいマーケティングや心理学を勉強しなくてもアンケートから売れる広告を作る広告作成手法を日本で初めて体系化する。業界を問わず、お金をかけないで簡単にでき、即効性もあることから、全国の公的機関、経済団体、フランチャイズ本部からセミナー依頼が急増し、社内に仕組みとして取り入れたいという会社からのコンサルティング依頼は後を絶たない。著書にアマゾン上陸15年「売れたビジネス書50冊」にランクインし、販促書籍のベストセラーとなった『「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法 チラシ・DM・ホームページがスゴ腕営業マンに変わる! 』(ダイヤモンド社)などがある。