対面とは異なる、オンラインならではの相手に気を遣うべきポイントとは何か。元フリーアナウンサーでスピーチコーチの竹本アイラ氏の新著『オンラインでは目を見て話すな』からの一部抜粋で、オンラインコミュニケーションの必須スキルを紹介する。
オンライン会議では
全員に真正面から見られている
オンライン会議で自分が一生懸命話している最中に、画面の向こうで相手が肩をグルグル回しはじめたり、首を左右に動かしてポキポキしだしたら、どう思いますか?
通常の会議だと、誰かが肩や首を回してほぐす「しぐさ」をしていても、さほど気にならないもの。ところが、オンライン会議で同じことをされると、とたんに「私の話、つまらないのかな?」と気になってしまいます。画面を通してそういうしぐさを見ると、通常よりも退屈しているように見えてしまうのです。
なぜ、そう見えてしまうかというと、オンラインは全員が正面から映っているためです。通常の会議であれば、全員を正面から見ることはありません。
以前、ある勉強会で、思いっきりあくびをした人がいました。本人は、大勢の中の一人だから目立たないと思っていたのでしょうが、全員が彼女のあくびを真正面から見ることとなってしまい、あきれた先生から、「お前、でっかいあくびしてるなぁ」と言われ、彼女は真っ赤になっていました。