中国の人民元が対ドルで下落基調にある。これは金(ゴールド)強気派にとっては悪い知らせだ。金先物はここ数カ月さえない動きが続いており、金利上昇が足を引っ張っているとみる向きは多い。通常なら金に殺到するリスク回避のマネーは目下、米国債へと向かっている。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げで、利回りが上昇しているためだ。一方、中国も金相場に大きな影響を与えているとゴールドマン・サックスの首席商品ストラテジスト、ジェフ・カリー氏は指摘する。世界の個人向け金販売で中国消費者は全体の約3分の1を占めており、人民元安によって購買力が落ちているためだという。元は主要通貨の中で金に最も大きな影響を与えており、タイバーツがその後に続くとカリー氏は分析している。
金相場の低迷、背後にドル高と元安
インフレ高進で上昇が想定される金相場だが
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