【寄稿】中国はオピオイド危機で米国と再協力をPhoto:Spencer Platt/gettyimages

――筆者のラフル・グプタ氏はホワイトハウス麻薬取締政策局(ONDC)の局長

***

 近年、合成オピオイド「フェンタニル」などの違法薬物は何十万人もの人々の命を奪い、世界中でさらに何百万人もの人々を苦しめている。

 私は医師として、過去25年間にわたり6つの州でこれらの薬物による中毒患者を治療してきた。フェンタニルのような秘密裏に製造される薬物は最終的な形で中国から出ることはほとんどないが、これらの薬物の前駆的化学物質が犯罪者によって中国からメキシコに運ばれることがよくある。メキシコでは、致死性の高い合成薬物が製造され、米国を含む世界中の国々に密輸されている。