ロシアが兵力増強に向けて、国内で入隊を促す取り組みに乗り出した。ウラジーミル・プーチン大統領は再び攻撃を強める考えを示唆しており、ウクライナ侵攻で数千人を失ったとされる兵士の確保を急ぐ。侵攻開始から半年がたち、ロシア軍は失速が鮮明となっているが、政治的にリスクの大きい国家総動員を選択することは見送っている。ロシア当局はむしろ、屋外掲示板やウェブサイト、公共交通機関、市の公式ポータルに広告を打って、国民に入隊を促している。臨時の勧誘センターも各地に設けられており、当局は傭兵組織や囚人、退役軍人グループなどにも働きかけている。ロシアの入隊勧誘を追っている軍事専門家や活動家が明らかにした。ロシアは目下、ウクライナ東部と南部の2つの前線で進軍を目指している。プーチン氏は先月、「総じて、まだ全く本気を出していない」と述べ、これから本格的に攻勢を強めることを示唆している。