米石油大手エクソンモービルは、極東ロシアの資源開発事業「サハリン1」からの撤退が認められなければ、ロシア政府を訴えると通告した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。  エクソンモービルはサハリン1について、保有する操業権と権益30%の売却手続きを進めていた。しかし、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は「非友好国」の企業による同事業の株式売却などを2022年12月31日まで禁止する大統領令に署名し、エクソンモービルによる権益引き渡しの手続きは今月初旬から進んでいない。