――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  パソコン市場のニューノーマル(新常態)は捉えどころがない。  世界のパソコン販売は2021年は好調だったが、その後は右肩下がりだ。調査会社IDCは先月、4~6月のパソコン出荷台数が前年同期比15%減少したと報告した。1~3月は同5.1%減、今年1~6月では同10.1%減となった。IDCのデータによると、年前半としては少なくとも15年以来のマイナス幅だ。  しかも状況は上向いていない。米家電量販大手ベスト・バイが30日に発表した5-7月期決算は、既存店売上高が12.1%減少。