米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が、失業率が上昇してもインフレを抑え込むと公に宣言したことを受け、FRBは今月再び0.75ポイントの利上げに向かいつつあるようだ。次回の連邦公開市場委員会(FOMC)を9月20~21日に控える中、FRB高官らが講演やインタビューに臨んでいるが、3回連続での0.75ポイントの利上げを織り込む市場をけん制する発言はほぼ聞かれない。CMEグループによると、7日の金利先物市場では、FRBが9月に再び0.75ポイントの利上げを行う可能性が約75%織り込まれた。パウエル氏は8月26日、年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演し、40年ぶりの高さとなっているインフレ率を抑えるために利上げを推進する考えを強調した。「やり遂げたと確信するまで続ける」と同氏は述べた。