米ワシントン郊外の会議センターの大会議場に今夏、何千人もの起業家が詰めかけ、著名投資家ウォーレン・バフェット氏や女優グウィネス・パルトロウ氏らの話に耳を傾けた。パネルディスカッションにはキルステン・シネマ上院議員(民主・アリゾナ州)やティム・スコット上院議員(共和・サウスカロライナ州)が参加した。
主催したのは、米金融大手ゴールドマン・サックス・グループだ。
ゴールドマン幹部のジョン・ロジャーズ氏は壇上から語りかけた。「この会場の中を見渡し、皆さまの姿を拝見するとき、私はまさに米国を見ている」。聴衆からとどろくような歓声が上がった。
ゴールドマンは実業界の大物や巨大企業に助言することで、年間数十億ドルを稼いでいる。一方、その舞台裏では中小企業の経営者たちが、豪華に彩られた同社の手厚いサービスを無料で受けている。