【香港】中国の電気自動車(EV)市場は活況に沸いているが、同国で最も注目されるEV新興企業数社は、売り上げが上昇する中でも損失を拡大している。
バッテリー価格の値上がりと供給網の回復遅延は今年、新興EVメーカーのコスト上昇を招いている。スタートアップ企業は世界最大の自動車市場に地歩を築くため、よりスマートな新型モデル――バッテリー交換サービスや温熱マッサージシートを備えている――を投入しようと、すでに現金をつぎ込んでいる。
打撃を受けた企業には、中国の買い手に人気のある米国上場の新興企業3社がある。高級EVを販売する蔚来汽車(NIO)と、自社の自動運転ソフトウエアではテスラの好敵手だと自ら宣伝する小鵬汽車(シャオペン)、そして3社の中で最も新しく創業した理想汽車(リ・オート)だ。3社は揃って第2四半期に前年同期比で売り上げが増えたが、損失も増加している。コストの上昇と供給網の混乱が理由だ。シャオペンは半導体不足が障害になったとも述べている。