なぜお父さんは台風に興奮するのか?非常食爆買い、電池探しで大騒ぎ…写真はイメージです Photo:PIXTA

毎年、日本列島を縦断する台風。災害大国である日本では備えが必要であり、たとえ台風がそれそうであっても気を抜かないことが大切だ。防災とは基本的に面倒に思えるものであるが、台風の前となると、対策への気持ちが高まるお父さんも多いのではないか。(フリーライター 武藤弘樹)

「対策し過ぎ」に
違和感を抱かれるお父さん

 夏は台風のシーズンである。その年最初に報じられた比較的大型の台風の接近とともに夏の始まりを再認識し、9月、10月あたりの台風を終えると秋が一気に深まっていく。
 
 接近している台風が小型なら、「台風が来ているのだな」と警戒心も通り一遍だが、それが「大型」や「危険」などと報じられると、かなり緊張させられる。今年9月中旬に上陸した台風14号はまさしく後者で、日本各地に被害をもたらした。
 
 台風は災害であり、対策が必要である。対策を講じておいた上で、実際の被害が想定より小さければ幸いである。だから対策しておくに越したことはない。
 
 というのが大前提であるが、その対策が行き過ぎているのではないか……と周囲が感じるケースがある。そしてその「対策しすぎる人」は、「お父さん」との目撃例が圧倒的に多い。
 
 本稿では「対策しすぎるお父さん」「台風に興奮するお父さん」の事例をいくつか取り上げるとともに、なぜ「お父さん」が「台風時に興奮するのか」について考えてみたい。