ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、同国軍が現在占領しているウクライナの一部を併合する意向を示す一方で、ウクライナでの戦争が思い通りに展開しなければ核兵器を使用すると威嚇している。従って、西側の民主主義諸国は対応に迷っている場合ではない。バイデン政権が今週、ウクライナに対する11億ドル(約1590億円)の追加軍事支援を発表したことは評価に値する。だが、その詳細を見ると米国が戦争を長期間継続する能力に関して警告が隠されていることが分かる。国防総省は「契約プロセスの開始」を発表した。このプロセスでは最終的に、ウクライナに対し多用途レーダー、対無人航空機システム、兵器をけん引する戦術車両、その他の装備が追加供与される。米国はまた、高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」を18基調達し、ウクライナが現在使用し、特にロシアの弾薬庫や補給線への攻撃で優れた戦果をもたらしている16基を補完する計画だ。
【社説】遅れるウクライナ武器供与 米軍は増強を
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