戦火で破壊されたリマンの住民は2日朝、街頭に出て、誰がこの都市を支配しているのか分からないまま、何カ月もの戦闘の後に訪れた異常な静けさを楽しんだ。ロシア兵の最後の一団は前夜、前進するウクライナ軍に包囲されないようリマンを出た。すべてのロシア兵が脱出できたわけではない。市外の道路脇には、燃え上がるロシア軍の車両が残され、ロシア兵の遺体が散在している。住民の1人、ドミトロ・ホンター氏は「誰が誰なのかまだ分からない。通りに残された兵士たちはロシア人なのかウクライナ人なのか」と語った。同氏は2日朝、市中心部の広場で、何十人ものリマンの住民が、見捨てられたロシア人経営の店に勝手に入り、「ロシア人道支援」と書かれた小麦粉の袋を持ち去るのを見ていた。
ロシア軍撤退のリマン、ウクライナ住民は歓喜
残された物資を略奪、沿道には燃え上がる車両や兵士の遺体 ドネツク州の要衝
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