米株はこの80年間、中間選挙後に必ず上昇してきた。しかし、投資家やストラテジストは、11月の選挙が今年の低迷する市場を反転させるきっかけになるかどうかについて懐疑的だ。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、S&P500種指数は1942年以来、どの中間選挙後も1年間の騰落率がプラスとなっている。第2次世界大戦以降、中間選挙後は1年間で平均15%近く上昇している。今回は、金融引き締めと景気減速懸念が見通しを曇らせている。市場参加者は依然、高止まりしているインフレを抑えることを目的とした米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な利上げ措置と格闘している。投資家は、年末に向けて事業環境が厳しくなることから、企業業績が低迷すると見込んでいる。