航空会社ではパイロットと予備部品の不足だけでなく、ジェット機も不足し始めている。米航空機大手ボーイングと欧州航空機大手エアバスの幹部と業界関係者によると、米国の国内便や短距離路線によく使われる単通路ジェット機の引き渡しが数カ月遅れている。そのため航空会社は、復活した需要を満たすための増便や、運行スケジュール策定に支障をきたしているという。ボーイングでは部品供給の問題に加えて、「737MAX」の最新2機種が規制の問題に直面している。2022年末までに米連邦航空局(FAA)の承認が得られなければ、両機種とも先行き不透明な状況に陥る。年内に承認されなければ、コックピットの全面改造が必要になる。エアバスはコメントを控えたが、サプライチェーンの問題を解決しつつあるという最近の経営陣の発言を引用した。同社は、今年の納入目標を達成するのは難しいとの見通しを示している。
航空会社、機体も不足 ボーイング・エアバス製
単通路ジェット機の引き渡しに遅れ
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