米ハイテク株の急落が続いている。数年に一度あるかないかの大幅な下げをさらにあおる可能性があるのは為替市場の混乱だ。米ハイテク大手は売り上げの58%を国外で稼いでおり、この比率はS&P500種指数の業種別指数11業種の中で最も高い(ファクトセット調べ)。このためドル相場変動の影響をとりわけ受けやすい。ドル高が進むと他通貨建ての売上高が目減りし、利益が大幅に押し下げられることになる。米マイクロソフトが7月に発表した決算は、売上高の伸びが2020年以降で最も小幅にとどまった。同社は次の四半期について、ドル高の影響で売上高の伸びが5ポイント押し下げられると推測している。グーグル親会社の米アルファベットやフェイスブックを運営する米メタ・プラットフォームズも、為替変動が次の四半期決算への打撃になる可能性が高いと説明している。
逆風強まるハイテク株、ドル高が利益浸食
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