新型コロナウイルス禍のメモリーチップブームが止まった。ここ数カ月の価格下落を受け、サムスン電子やマイクロン・テクノロジーをはじめとする半導体メモリー大手は厳しい業績見通しを発表し、利益はすでに引き下げられていた予想にすら届かない状況にある。また、供給過剰の悪化を懸念して生産能力を縮小すると明らかにしているメーカーもある。業界の企業幹部やアナリストは、価格の底入れ、あるいは下落が落ちつきを取り戻すのは来年半ば以降になるとみている。スマートフォン(スマホ)やパソコン(PC)、データサーバーに搭載されるメモリーチップは半導体業界の健全性を示すバロメーターだ。コロナ禍に好調だった需要は急速に衰えている。
半導体大手の苦悩、メモリーチップのブーム終焉
半導体業界の健全性を示すバロメーター
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