大阪府の道頓堀写真はイメージです Photo:PIXTA

リーガロイヤルホテル運営会社が
前回に引き続き1位

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って『年収が低い会社ランキング2022【大阪府】』を作成した。対象は大阪府に本社がある上場企業で、単体の従業員数が100人未満の企業は除外している。

 従業員100人未満の会社は、少数の従業員で構成される持ち株会社などが多く、当該グループ企業の一般的な年収よりも高いケースがあるためである。対象期間は2021年4月期~22年3月期。

 早速、ランキングを確認していこう。

 平均年収の低さで1位となったのは、名門・リーガロイヤルホテルグループを運営するロイヤルホテル。大阪市北区に本社を置く同社の平均年収は332.3万円、平均年齢は41.3歳だった。21年のランキングでも1位だったが、年収は昨年の325.6万円からわずかに上昇した。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う大打撃から立ち直りつつあるロイヤルホテルだが、一難去ってまた一難。現在は、円安に伴う物価上昇や原材料価格の高騰によって利益面が打撃を受けている。

 同社は直近の22年4~6月期(23年3月期第1四半期)の決算でも、売上高こそ前年同期比95.5%増の58億円に回復したものの、営業損益は11億円の赤字(前年同期は26億円の赤字)、最終損益は6億円の赤字(同じく18億円の赤字)に沈んでいる。

 赤字幅は縮小しているが、利益を稼ぎ出して働き手の賃上げに回すには、まだ時間がかかりそうな状況だ。