マーク・ザッカーバーグ氏が、会社の軸足を仮想空間「メタバース」に移行することを目指し、社名をフェイスブックからメタ・プラットフォームズに変更してから約1年がたった。しかし、技術上の問題やユーザーの関心の低さ、成功に必要な要素の不明確さなどにより、同社が移行に苦戦していることが社内文書で明らかになった。ザッカーバーグ氏は、より没入感のあるオンライン体験へのシフトには数年かかると述べているものの、消費者向けメタバースの主力製品となる「Horizon Worlds(ホライズン・ワールド)」は社内の期待に応える成果を上げていない。メタは当初、ホライズン・ワールドの月間アクティブユーザー(MAU)を2022年内に50万人に増やすことを目標に掲げていたが、最近その目標を28万人に下方修正した。社内文書によると、現在のMAUは20万人に満たない。