たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築。その勉強メソッドをまとめた『逆転合格90日プログラム』が10月11日に発売された。この特別寄稿は、その著者であり、予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出している篠原好氏が考える「京大英語対策」だ。

「京大英語」突破者が語る!絶対オススメの勉強3選Photo: Adobe Stock

「京大英語」突破者が語る! 絶対オススメの勉強3選

 本日は、京都大学の英語の攻略方法を紹介します。

 京大英語を野球でたとえるなら「160キロのストレートと高速スライダーの2種類しかないピッチャー」です。

 和訳問題と英作文問題しか出題しない徹底ぶりです。私が受験した総合人間学部は、2012年度までリスニング問題を出題していましたが、それもやめてしまいました。

 近年、少しずつ傾向の変化はありますが、「和訳」と「英作文」ができれば合格できるのは変わりません。出題がシンプルゆえに、問題のレベルも受験生のレベルも、非常にハイレベルです。

 例えば、「目の保養になる」を英語に訳さないといけないなど、普通の勉強では対応できない問題が出題されます(2022年度出題)。そんな京大英語の攻略ポイントを3つ紹介します。

①「速読力はいらない」は大ウソ

 東大の試験時間は120分で、問題用紙が20ページ程度あります。一方で、京大の試験時間は120分と同じですが、5ページしかありません。

 このページ数だけを見て、「京大英語に速読力はいらない」と思うと、大失敗します。

 京大英語は、慶應義塾大学の英語を読めるレベルの受験生でも、おそらく時間が足りません。しかも最近の傾向として、全文を読んで要約させる問題を出題するようになりました。京大英語の突破に、速読力は必須と言えます。

②教養を身につける

 京大英語で出題される英文は、和訳を読んでも内容が難しいです。例えば、「異なる宗教的観点から見たアメリカ史(2016年度・大問1)」というテーマの英文が出題されました。このようなテーマの英文を読むためには「宗教」と「アメリカ史」に対する理解が必要です。

 なぜなら、和訳問題として「訳せ」と指示される部分に、非常に難しい単語が出るからです。先ほどの英語長文には「evict(法的に立ち退きをさせる)」といった英検1級レベルの英単語も含まれています。しかし「教養」があれば、知らない英単語が出てきても、推測して意味を書くこともできます。

③とにかく過去問を解く

「速読力」と「教養」を一度につける方法が、過去問演習を積み重ねるという勉強です。過去問を解くことで、京大で要求されているレベルの語彙力・速読力・教養が身につきます。生徒には、最低でも過去問20年分は解くように指導しています。