たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築。その勉強メソッドをまとめた『逆転合格90日プログラム』が10月11日に発売された。本稿は、その著者であり、予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出している篠原好氏が考える「超凡人が天才に勝つための勉強法」だ。

超凡人でも天才に勝てる「たった1つの勉強法」Photo: Adobe Stock

超凡人の僕が、京都大学で味わった絶望

 京都大学にはたくさんの天才がいました。

 しかし、僕の「頭脳の平凡さ」は、間違いなくトップクラスだったと思います。特に「暗記」が本当に苦手でした。

 例えば、「chair(椅子)」という英単語がどうしても覚えられず、泣きながら何度も何度も紙に書いた記憶があります。今でも暗記は苦手で、5年ほど使っている自分の携帯電話の番号を忘れることもあります。

 そんな絶望的な記憶力で、やっとの思いで京都大学に進学したのですが、そこには、「帰国子女で英語はペラペラ」「一度見た英単語は忘れないから、単語の暗記は30分で1000語ぐらいできる」とサラっと言ってのける同級生がいました。

「こんな人たちに勝てるわけがない」と絶望したのは言うまでもありません。

天才に勝つための勉強法とは?

 そんな僕ですが、京都大学をGPA3.75(4点満点)という成績で卒業するなど、凡人なりに天才たちと渡り合ってきました。

 天才たちと戦うために編み出した方法、それは「構成要素を分解する」です。

 例えば試験では「暗記」と「理解」ができれば、点数が獲れるといっていいでしょう。そして「暗記」は「量」と「質」、「理解」は「分かる」と「できる」の2ステップがあると考えています。

「暗記」の「量」、すなわち復習回数を稼ぐために、毎日覚えるべき暗記事項を絞り、1週間に何回も復習するようにしました。

 また、暗記の「質」、すなわち暗記効率を上げるために、脳科学にのっとり、「寝る前」と「起きた直後」に暗記事項の復習をするようにしていました。

 天才であれば、どんな勉強法でも成果を出すことが可能でしょう。

 ですが才能が無いのであれば、戦う方法を考えなければなりません。そこで僕は、勉強の「構成要素」を一つひとつ攻略するシステムを作り、実行してきました。

 厄介なことに、天才は圧倒的な成果が出ていますから「僕はこんな方法で上手くいきました!」という「天才だけが使える勉強法」がまかり通っています。

 そして、「あの人は結果が出ているのだから」と、才能が無いにもかかわらずマネをしてしまい、上手くいかないケースをたくさん見てきました。

 英単語1つ覚えるのに苦戦していた僕でも、上記の勉強法を徹底することで京都大学に合格できました。ぜひ試してみてください。