たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築する。現在は予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出す。本書『逆転合格90日プログラム』は、短期間で実力を上げる高速学習法をまとめたものだ。本稿では、本書より内容の一部を特別に公開する。

英語大嫌い人間が「京大英語」を突破! いきなり成績が上がる最強の勉強法Photo: Adobe Stock

いきなり成績が上がる最強の勉強法とは?

 かつて、中国の国家公務員試験は「科挙」と呼ばれる非常に難しい試験でした。試験範囲は43万字。だいたい、新聞の朝刊と同じぐらいの文字数です。それを一言一句、間違えずに丸暗記しなければなりません。

 この試験を受験生は「音読」で乗り切りました。文章を見ながら50回音読し、文章を見ずに50回音読する勉強法だったと言われています。

「音読が勉強に効果的である」のは脳科学的にも根拠があります。声を出すことで、お腹や口の筋肉を動かし、脳幹網様体が刺激されます。また、あごを開閉することにより、脳内でヒスタミンと呼ばれるホルモンが増えます。結果、脳全体のスイッチが入るわけです。

 僕はずっと英語が苦手でした。中学生のとき、「Be quiet!」を「黙れ!」と訳して×をつけられ、「静かにしなさい!」が正解だと言われました。それが納得できず、ずっと英語が嫌いで苦手教科でした。

京大英語を音読一本槍で突破できた理由

 そんな僕でも英語ができるようになったきっかけは、「大阪大学の大問1を、20年分、3回音読する」でした。最初は当然ボコボコです。まったく解けません。

 でも2周目、3周目と周回していくと、徐々に長文読解のスピードが上がっていき、そして暗記事項もそこまで多くないと気がつきました。音読を徹底することで、京大模試でも記述模試でも、そして試験本番でも、英語だけは大コケせず、安定するようになりました。

 今思えば、京大の英語対策で一番効果的だったのは、予備校の授業ではなく、「京大過去問、25年分、全文音読30回」でした。

 単語の暗記は苦手でしたが、「過去問で出てきた単語」は覚えることができました。

 京大英語の場合、高校生が知らないであろう単語が必ず出る上に、それを「訳せ」と無茶ぶりしてくるので、嫌でも印象に残るようになりました。読めたら点が獲れますが、読めなかったら即失点です。

 音読は、長文速読と単語の暗記に極めて効果的です。

(本原稿は、篠原好著『試験直前でも合格! 短期間で実力を上げる高速学習法 逆転合格90日プログラム』を編集・抜粋したものです)