高インフレ、低成長、急激な為替変動といった状況が続いている。しかし、米国の世界的ブランドである飲料大手は、こうした苦境の中でも投資家の気分をリフレッシュさせている。コカ・コーラが25日に発表した第3四半期決算は売上高、純利益ともに予想を上回った。米同業ペプシコも今月、堅調な決算を発表している。コカ・コーラの既存事業売上高(為替変動などを除く:業界注目の指標)は前年同期比16%増と、アナリスト予想の9.5%増(ビジブル・アルファまとめ)を上回った。異常なドル高による影響(外貨建て売上高のドル換算額が目減りする)を含めても、総売上高は前年同期比10%増となった。重要なのは、この増収が値上げと販売数量の増加によるものだということだ。ここには、「コカ・コーラ」ブランドに対する消費者の需要が根強いことが示されている。コカ・コーラの株価は、25日午前の取引で約1%上昇した。