中国のゼロコロナ政策は同国の市民を抑圧し、支配していることで悪名高い。一方で、ショッキングだが知られていないことがある。それは中国が米国の外交官に対して行っている同様の非人道的な扱いを米政府が許している、ということだ。議会の情報筋は、この2年に国務省高官に宛てられた内部文書や電子メール、電信をわれわれと共有した。それには、中国にある米国の大使館や領事館に駐在する外交官とその家族に対する中国の不当な扱いが記されている。やめさせることのできない国務省にしびれを切らした内部告発者が議会に情報を漏らした。2020年秋以降に中国に赴任した米外交官のほぼ全員がリスクにさらされた。ただ、全員が同じ扱いを受けたというわけではない。議会関係者によると、国務省は約30人が何週間も鍵のかかった部屋に監禁され、多くの場合が不快な状況に置かれていたことを非公式に認めたという(国務省はわれわれにはわずか16人だと語った)。また、これらの人たちや他の米外交官は、不必要な医療検査を複数受けさせられていた。何カ月も隔離を余儀なくされ、家族と引き離され、中国の「健康」アプリで監視・管理されていた。