米航空機大手ボーイングが業績改善を首尾よく進めるためには、顧客に少しでも早く到達する「737MAX」が必要なのかもしれない。ボーイング(本社バージニア州アーリントン)が26日発表した第3四半期決算では、特別項目を除く中核事業の業績が悪かったことが明らかになった。年金関連費用など調整後の第3四半期の純損失は33億ドル。1株当たり損失は5.49ドルと、市場予想の中央値(1株当たり利益が0.13ドル)よりも悪かった。これは、固定価格制の防衛開発プログラムが製造コストやサプライチェーン(供給網)コストの超過につながったことや、技術的問題などが主因だ。ボーイングの株価は26日午後の取引の早い時間に約4.5%下落した。