SNSの総フォロワー数は300万人を超え、YouTube動画の月間再生数は3億回を超えるなど、現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の最新刊『99%はバイアス』では、「ブレイクの秘訣」を明かし、「どうすれば影響力を持てるのか?」「口のうまい人がトクする世の中で、どう生きるべきか?」などをマジメに語った。
この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)
お金持ちはストレスに弱い
あなたは、ストレスをどのように感じるでしょうか。
立場が偉くなったり、お金でなんでも解決できるようになると、ストレスに弱くなります。
たとえば、海外に1人で行くと「何者でもない瞬間」がおとずれますよね。
偉い立場の人は、そういう状況を怖く感じます。まわりに取り巻きの人がいないと不安を感じるんですよね。
一方で、お金のない大学生や、バックパッカーの貧乏旅行をしているような人は、わりと海外で1人でも平気でいられます。
その違いが、ストレスへの対処法なんですよね。
イライラする人は麻痺していく
何歳になろうと、どんな立場であろうと、「適度に不快なこと」は感じておいたほうがいいと思います。
僕はパリに住んでいるのですが、郵便物が届かなかったり、開けてみたら他のものが入っているようなことが普通に起こります。
そういう日々を送っていると、多少のストレスがあってもイライラするほうがバカらしくなってきます。
何事も、ある程度のストレスがあるから、そのストレスを解消したときに楽しさを感じるものです。
大金持ちがラスベガスで何十億円も使ってしまうのは、そのストレスをギャンブルに求めているですよね。
自分の財産が減ることへの「恐怖感」で自分を奮い立たせているわけです。
でも、そこまでやらないと生きた心地がしないのは、明らかに麻痺しているんじゃね? と僕なんかは思ってしまうわけです。
「ギャンブル性」を生活に取り入れる
日常的にストレスをワクワクすることに変えるようにしておけば、大金をギャンブルに注ぎ込むようなことはなくなります。
もっと健全な趣味がある、ってことですね。
あえて不便な山に入って狩猟をしたり、海に船を出して大きな魚を狙うのも、同じ構造ですよね。
どんなにお金や地位を手に入れても、「自分の思い通りにならないことをやりたい」という習性が、生物学的にあるのかもしれません。
つまり、「ギャンブル性」を、大きなリスクを負わずに人生に取り込み、不便でどうにもならない趣味を持っているかどうかが大事なんですよね。
結局、便利になっても、あえて不便を求めるのが人間です。それを高額なギャンブルのようなものでしか満たすことができないのは、くだらないです。
もっと身近なことでストレスを手に入れましょう。
ちなみに僕は、深夜のパリを散歩するようにしています。「もしかすると、夜道を襲われてスマホを奪われるかもしれない……」と思いながら歩いています。それくらい身近なストレスで十分なんですよね。